Repair Guide

  For Kitchen Aid Mania!
・当文書の情報は個人によって判断されたものであり、情報が真実であるという保証はありませんので一切の責任を負いかねます。
  分解・修理にあたりましてはすべて、自己責任で行なってください。
・分解図・ギアの取替え方法の写真は、5 quart Artisan standmixer (KSM150PS)で行なっております。

For Kitchen Aid Mania!

Repairman:Mr.Jonarin



1.わたしがキッチンエイドスタンドミキサーの分解・修理をすることになったきっかけ 

アメリカのデパートにて、愛しのArtisanを購入した(してもらった)わたしは日本到着間もなく待ち切れずパスタ作りを開始することにいたしました。「キャー!すっごいパワー!パスタ生地も楽ちん!」と興奮していたわたしは調子にのりドゥーフックに取り替えることなく平面ビーターのまま最大スピードまでグングンと加速させ生地を練っていました。と、何やら変な音が!異常に気付きミキサーを振り返るとビーターが全く回転しなくなっていました。虚しく響きわたるミキサーの音。あまりのショックに半べそになっているとちょうどそこへ彼が帰宅しました。初日で故障という事態に一度は驚いた彼も暫くすると「大丈夫。モータの音がするから電気系統は壊れていないはず。ビーターが回転していないのは歯車が壊れているだけだと思うから歯車を交換するだけで修理できるはずだよ(幸い彼は半導体エンジニア(←関係あるのか?)でもありオーディオ製品の分解組立が趣味な秋葉原オタクでそちらの関係にとても強かった)だけど日本で修理してくれるところはあるのかな?せっかく1年保証はついてるけどアメリカ在住じゃなきゃ保証効かないし困ったね・・・」 …こうしてスタンドミキサーの修理の旅が始まりました…


2.修理の旅

1).まずキッチンエイドの正規輸入代理店の皆MI<info@fmi.co.jp>に「有料でもいいので修理を請けてくれますか?」とメールを送りました…。しかし半月経っても連絡がなく仕方なく諦めて下記2のステップへ進みました。(朗報!! その後1か月が過ぎた頃、返信が届きました。
「前略 修理の件、了解いたしました。アメリカにてのご購入または並行輸入品(アメリカの電源仕様)の修理は電気部品に関わる以外の修理は可能でございます。但し、最近国内の法律が厳しくなり、弊社で修理し万一、発火事故、怪我等が発生した場合全責任が弊社になるという判例がありますので、原則的には、弊社輸入品以外は、行っておりません。但し部品供給は可能でございます。弊社輸入品とは、日本仕様(100V 50/60HZ) のものでございます。」との事です。 部品のみと仰っていますが、お願いしてみる価値はありそうですね。)
2).つぎに「おしえて!キッチンエイド」さま掲示板にて「日本で修理可能なSHOPがありますか?」と質問いたしました。するとアメリカから部品を取り寄せられるという情報をいただき、それとほぼ同時に彼もアメリカのサイトを調べているところでした。
「よし。歯車だけをアメリカから取り寄せて、あとは僕が修理する」と、何とも心強いお返事が!そして彼はさっそくスタンドミキサーの分解に取りかかりました。彼がアメリカ人だったためアメリカのキッチンエイドファンのサイトを調べ、文章による分解の方法を読みながら分解してくれました。
部品はフロリダ州マイアミのhttp://www.goodmans.net/get_dept_332.htmから普通郵便で送ってもらい約一週間で届きました。そして部品到着後、わずか30分程度であっという間に修理は終了いたしました。・当文書の情報は個人によって判断されたものであり、情報が真実であるという保証はありませんので一切の責任を負いかねます。分解・修理にあたりましてはすべて、自己責任で行なってください。・分解図・ギアの取替方法の写真は、5 quart Artisan stand mixer (KSM150PS)で行っております。


3.故障の原因

単に、硬い生地をスピードを上げすぎて回し続けたことにより歯車に負担がかかり歯が削れたようです。(パスタローラーの説明書にはパスタ生地は低速で平面ビーターで30秒。その後ドゥーフックに付け替え必ず低速で練る。と書いてありました。よく読まずにお恥ずかしい。)実は、スタンドミキサーは右の図4の歯車だけがプラスティック製で造られています。これは、圧力の掛かるものを回転させてミキサーに負担がかかった時に、モータ(電気部分)が壊れないよう敢えてこのナイロン歯車を先に壊してしまおう(正確にはナイロンを削ってしまう)という配慮なのです。ちなみに他の歯車部分は全て金属製で削れない造りになっています。これにより、モータは正常に稼動したままでミキサーの回転だけが止まってしまうという現象が起こります。


4.上記と同様の故障なら自分で修理できる?

わたしの経験した「全く回転しないが、モータ音は聞こえる」という故障の場合は部品を取り寄せればご自分でも可能だと思います。(勿論お近くの電化製品修理店に部品と一緒に持ち込められれば尚良いと思います。)ただ、わたくしが少し難しそうだと感じたのは3の細かいギアセットを組み立てる作業です。彼からは「難しいと思うなら4の単品だけ取り寄せるのではなく3のセットでも販売してるよ。確かに3 の組み立ての手間を考えるとセット価格のコストパフォーマンスはいいよね」との事でした。またスタンドミキサーの構造は種類に関わらず基本的に同じなので他の種類でも分解方法は同じです。アメリカには部品のサイトがいくつもあるのでご家庭で直される方も多くいらっしゃるのだと思います。














@小さめのマイナスドライバーで左右交互に軽く叩きながらカバーを外す
(ハンマーはプラスティック製かゴム製がbestです)
A後部のネジを外す
B後部カバーを外す
Cバンドのネジを外す
D白・黒・緑(ネジ)の三色のコードを指で引っ張り外す
E外した状態
F 本体を逆さまにして脚部分の内側にあるネジをゆるめる
G脚部分の横に通っている棒を細いものを使って押しながら外す
H脚と本体を分離する
I横に通っているピンを細い棒を使ってハンマーで叩きながら外す
J左右のくぼみにマイナスドライバーを挟み両手を使って持ち上げながら回転部分を外す
K本体真ん中のネジを外す
L5箇所のネジを外す
Mカバーが外れます
Nギアのプラスネジ3 本を外す
O3のセットのギア部分が外れます
(本来は油でベトベト真っ黒です)

4162897 worm gea
      (単品14ドル)
4162101 worm gear assembl    
           (セット26ドル)
画像は大きくなります。クリックしてご覧ください。
@ギアセット一式1ページの3のセットの分解したものです。右上の黄色の歯車が4のナイロンギア
A本体内部の黒い油(余っている箇所)を綿棒ですくう。
Bブシング(Bushing) にAの油をつける
Cドーナツ型のウォッシャー(Washer)の内側を通すように6のシャフト通す
D4のナイロンギアを はめる
ECではめたウォッシャーの残り一つもはめる
F 6のシャフトのギア部分にAの油をつける
G 5のピンをナイロンギア下部の小さな穴と6のシャフトの穴を合わせながら通す
H ハンマーで押し込む
IナイロンギアにもAの油をつける
J3本のプラスネジで本体に取り付ける
基本的には外した順番に戻しますが留意点をいくつか・・・。
Point!

5のピンの長さは4のナイロンギアのアルミ部分の直径より長いので、貫通させた時に両側から少し飛び出ます
@綿棒で周りの油を穴にぬる。(モーターが入っているカバーの穴です)
A回転部分をはめたときピンを通す穴が微妙にずれててしまいます
Bアイスピックのような細いものを通します
Cアイスピックが通りきると上が飛び出ます
Dハンマーを使って細い棒を叩きながらピンを押し込む
Eスチールリングを手で被せハンマーで叩きながらピッタリとはめる
Fバンドをはめる時はバンドを指で押さえながらネジをはめる。そうしないとバンドが浮いてしまいます。
3セットギアの作り方
※既にセットされたものも購入可能です。
戻し方
             おまけ :  削れてしまったナイロンギア     
ミキサーの分解手順
Writing by Ms.Catherine
「Repair Guide For Kitchen Aid Mania!」は2004年の暮れ、少しでも多くの故障中の方のためにとCatherineさんとJonarinさんが海外へ行ったり来たりのお忙しい中、修理の記録を作成・送付して下さったものです。

                              ※掲示板(スレッドNO.296〜)もご覧ください。
「Repair GuideFor Kitchen Aid Mania!・・HTMLは、CatherineさんJonarinさんご夫妻からいただいたオリジナルのPDF をHTMLに編集したものです。